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スチームパンクトップ

照明器具

■ カーバイトランプ



スチームパンク的な照明と言えば、カーバイトランプでしょう。”カーバイド”が本来の名称の
様ですが、一般的にカーバイトで通用しているので、ここではカーバイトと呼称する事にします。



カーバイトランプとは、その名の通り、カーバイトを燃料として使用するランプの事です。
カーバイトとは石の様な物体で、水をかけるとアセチレンガスを発生します。それを燃やして
明かりにする訳です。アセチレンガスはガス溶接にも使用されますので結構強力なガスです。
明かりとしては100年以上前の自動車や蒸気機関車のヘッドライトに使われていました。



その後電球の信頼度が上がりましたので、車両には使用されなくなりました。

さて、カーバイトランプが現在実用に耐えるのかと言うと、これが結構使えます。
明るさは並の懐中電灯ぐらいあり十分です。カーバイト自身は釣具屋で入手できますし、
写真のタイプでも一度点灯すると、2時間ぐらいは連続燃焼が可能です。





■ オイルランプ

カーバイトランプの次はオイルランプです。オイルランプには、天井から吊り下げるタイプとか
床置きのタイプもありますが、写真のランプはテーブル等において使用するタイプです。全高53cm。



オイルランプには芯の形が何種類かあります。写真のランプでは平たい芯を円筒形にセットする
タイプです。この型の芯は炎の表面積が大きく取れますので、大き目のランプで見かけます。

ロウソクよりも明るく、電球よりも優しい光ですが、扱いはあまり優しくありません。
基本的に炎なので内部のホヤはものすごく熱くなりますし、外部の装飾ガラスも相当熱い。
消火した後もしばらくは触れません。主催者は以前、点火してみて確認後すぐに消火しました。
そしてすぐにガラスのホヤ等を取り外しましたが、あまりの熱さに火傷&ホヤを落とすところでした。
倒れやすい!壊れやすい!火事になりやすい!!やさしく扱う必要があるのは器具の方でした。






■ 燭台

ロウソクを使用するための台、燭台です。燭台は照明器具の歴史としては古いので、
用途に合わせて色々なタイプがあります。天井から吊るすシャンデリアや、
壁面に取り付けるウォールランプ。食卓の上には料理を照らす燭台がありました。
更に個人用の手燭もあります。ヨーロッパ等の家庭では一家団欒が終わると、
小さな手燭を持って自分の部屋に戻りました。そこで自分の時間をすごした後、就寝しました。



この燭台はロウソクの減り具合に応じて上下できるスライド付きで、手燭っぽいデザインです。
しかし手燭に付物の取っ手がありません。しかも大きめ。使用するロウソクは直径1インチです。
どうやら暖炉の火棚(マントルピース)の上に置くか、玄関ホールで使用された物と思います。
国産のロウソクでは20号(直径22mm、燃焼時間約8時間40分)が丁度いいサイズです。





■ ロウソク芯切り鋏



ロウソクの心切り鋏です。ヨーロッパなどの昔のロウソクは動物性の油脂が多い上、
芯が不完全な事もあって燃焼時に芯が残りました。するとロウの吸い上げが悪くなり、
すぐに暗くなりました。その様な時は芯切り鋏で芯を切ると、パッと明るくなります。
お客さんが来たり主人が帰宅すると、子供や女の人が芯を切って出迎えます。
日本ではあまり馴染みがありませんが、古き良き時代の小道具です。





■ アンティーク電球

昔の電球です。最も古いタイプの電球でカーボン球と言われる物です。フィラメントがカーボンです。
エジソンが発明したタイプですね。見ての通り、外観はマンガに出てくる電球そのものです。
点灯させると、発熱がものすごいです。電球と言うより電熱器といった方がぴったりきます。
写真の電球は全て低めの電圧(70V)で点灯しています。



下のは特に大きいカーボン球です。カーボン球は古くなると内面にすすが付いて黒ずんできます。



上の大型カーボン球の入っていた箱です。元箱かどうか分かりませんが、ボール紙の芯に
新聞紙を巻いた構造です。新聞は大正3年8月7日の日付です。



次に古いのが引線タングステン電球と言われるタイプ。フィラメントがタングステンになりましたが、
まだコイル状ではなく単線です。その分?長い。光らせますと、長いフィラメントが幻想的です。



引き線タングステン電球のカラー球。装飾用?





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